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最近、「トランク経済」が新興の業態になっている。都市近郊の道路沿いでも、都市の開放されたマーケットイベント空間でも、若者が車のトランクを開け放ち、QRコードを掲示し、自分だけの小さなビジネス空間を心から楽しんでいる様子を見かけるようになった。

■どんなものでもトランクの中に

ホットドッグを売る店は「狗富貴的攤(ホットドッグを意味する「熱狗」と「お金持ちになっても忘れないでほしい」という意味のこのフレーズをひっかけたもの)と名乗り、香水を売る店は「逃れられない香りの法則」と銘打ち、おもちゃを売る店は「お宝発見おめでとう」とアピールする。「店を出すのは自分の夢のため」と正直な気持ちを掲げている店もある。車のトランクの1つ1つに個性あふれるネットで映える装飾が施され、アイデアが凝らされ、出店者1人1人の想いが込められている。

手芸品を扱う「トランク店」を出している劉さんは手芸の編み物が好きで、ヘアピンやぬいぐるみ、手提げバッグ、編み物のバラの花など、さまざまな手芸作品を手作りしている。車のトランクはたちまち「移動式アートの館」に変身し、盛り上がる「トランク店」マーケットフェスに文化的な香りを添える。「普段からいろいろな手芸作品を作るのが好きで、こんな風にマーケットで展示できて、売ることもできるので、とても楽しい。ついでにマーケット内をぶらぶらして、他の店のおいしい食べ物を味わうこともできる」と劉さん。

コーヒーの「トランク店」を出していた傅さんは早くも2020年、自分の小型ドイツ車「スマート」を「トランクコーヒーカー」に改造した。店は現在、実店舗のカフェに変わっているが、店名は今も「トランクコーヒー」だ。傅さんの説明によると、実店舗は去年3月ごろから営業をスタートした。以前使っていたコーヒーカーもまだ残してあり、休みの日には運転していろいろな場所でイベントや展示をしているという。

■「トランク店」に求めるのは何?

「トランク店」を一種の生活体験と考える人もいれば、臨時収入を得るための副業と考える人もおり、企業のPRのためという人もいる。大部分の店主にとって、これは起業のスタート段階であって、最終目標ではない。

ある教育機関で数学を教えていた呉さんは1年前、仕事を辞めて「自分の好きなことだった」というスイーツ作りを学び始めた。今では毎朝午後からスイーツを作り始め、午後4時ごろに「トランク店」を出して販売している。全部売り切れると店を閉め、家に帰るのは大体夜の12時ごろだ。こうした店を始めて3カ月ほどになり、商売はかなり順調で、現在の月収は1万元(約20万円)を超える。呉さんは「お金がたまったらスイーツの実店舗を開きたい。『トランク店』は過渡的なもので、これが最終目標ではない」と話した。

王さん(23)の「トランク店」には別の目的がある。自動車ディーラーで働く王さんは成都市郫都区で同僚と一緒に韓国式インスタントラーメンの露店を開いた。電源は新エネルギー自動車から引いている。以前には、電気自動車(EV)に搭載されたカラオケシステムで歌を歌うパフォーマンスをして、見に来た人に微信(WeChat)登録をお願いしたり、自動車ディーラーのオンラインPR活動として、ライブ配信をしたりしていた。

トランク経済とは…

4月に「健康体操」、5月に「キャンプ」が流行ったというなら、ここ数ヶ月間人気が続いているのは車のトランクが店になるマーケット、すなわち「トランク経済」だ。しゃれたかわいらしい布製のバナー、「朝にはコーヒー・夜にはアルコール」というフレキシブルな商品提供、思わず目を奪われるクリエイティブな商品の数々……車のトランクを開けると、違う世界がそこに広がる。
最近、「トランク経済」が新興の業態になっている。都市近郊の道路沿いでも、都市の開放されたマーケットイベント空間でも、若者たちが車のトランクを開け放ち、QRコードを掲示し、自分だけの小さなビジネス空間を心から楽しんでいる様子を見かけるようになった。(ソース/人民網)

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